歴史探偵女そもそもキングダムってなんのこと?



キングダムのあらすじはどうなっているの?
この記事では、こんな疑問にお答えしますね。
- キングダムの基本データ
- キングダムの主要人物
- キングダムのあらすじ
- キングダムを楽しむポイント


- 歴史大好き女
- 今まで読んだ歴史書籍は日本史&世界史で200冊以上
- 日本史&中国史が得意
- 特に中国の春秋戦国時代や三国時代、日本の戦国時代が好き


- 歴史大好き女
- 今まで読んだ歴史書籍は日本史&世界史で200冊以上
- 日本史&中国史が得意
- 特に中国の春秋戦国時代や三国時代、日本の戦国時代が好き
先日の記事で、三国志とキングダムはどっちが先について紹介しました。
ただ、このブログを読んでいるあなたにとっては、「キングダムってなに?」かもしれませんね。
そこで、この記事では、累計発行部数1億部を突破した大人気漫画「キングダム」のあらすじを、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
また、主要な登場人物や歴史的背景についても触れていきますよ。
なので、これから読み始める方も、途中から読んで前半を忘れてしまった方も、ぜひ最後までご覧ください。
キングダムとは?基本情報とその魅力


作品の基本データ
「キングダム」は、漫画家・原泰久(はらやすひさ)先生が描く歴史漫画のことです。
この漫画は、2006年から「週刊ヤングジャンプ」で連載が始まり、現在も続いており長編作品となっています。
そして、2013年には第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しました。
ちなみに、この賞は漫画界で最も権威ある賞の一つとして知られていますね。
また、2023年11月には累計発行部数が1億部を突破し、これは集英社の青年誌としては初の快挙です。
さらに、アニメは第6シリーズの放送が2025年10月から始まっています。
実写映画も第4作まで公開されており、山﨑賢人さん主演で大ヒットを記録したんです。
このように、キングダムは漫画・アニメ・映画と、様々なメディアで展開される一大コンテンツとなっていますよ。
キングダムの舞台と時代背景
キングダムの舞台は、古代中国の春秋戦国時代末期であり、具体的には紀元前245年頃から物語が始まります。
この時代、中国大陸には「戦国七雄(せんごくしちゆう)」と呼ばれる7つの強国が存在していました。
それぞれ、秦(しん)・楚(そ)・斉(せい)・燕(えん)・趙(ちょう)・魏(ぎ)・韓(かん)という国々ですね。
そして、当時これらの国々が覇権を争い、激しい戦争を繰り返していました。
そんな乱世の中、秦国の若き王・嬴政(えいせい)が中華統一という壮大な夢を抱きます。
ちなみに、この嬴政、史実では後に「始皇帝(しこうてい)」として知られる人物です。
つまり、キングダムは中国史上初めて天下統一を成し遂げた、始皇帝の物語でもあるんですね。
この作品の最大の魅力
キングダムの最大の魅力は、何といっても「下僕から大将軍への成り上がりストーリー」ですね。
主人公の信(しん)は、最も身分の低い下僕という立場からスタートします。
しかし、彼は「天下の大将軍になる」という夢を諦めません。
そして実際に、数々の戦いで功績を重ねていくんですよね。
また、史実を基にした壮大なスケールも見どころとなっていますよ。
この時代に実在した武将たちや、実際に起こった戦争が物語にいくつも登場します。
さらに、魅力的なキャラクターたちが数多く登場しており、それぞれが信念を持ち、時に衝突し、時に協力しながら成長していくのです。
そのため、戦略的な戦いの描写はもちろん、熱い人間ドラマが融合した作品となっています。



キングダムは単なる歴史漫画ではなく、現代にも通じる組織論やリーダーシップを描いた作品となっています。戦国の世を舞台に、夢を追う若者の成長が多くの読者の心を掴んでいますね。
キングダムの主要登場人物
信(しん)/李信(りしん)- 主人公
信は、キングダムの主人公であり、物語開始時には城下で働く下僕という最も低い身分でした。
親友の漂(ひょう)とともに、毎日剣の稽古を続けていたのです。
そして、二人の夢は、「天下の大将軍になる」こと。
信の性格は、真っ直ぐで熱血漢そのものですね。
頭より先に体が動くタイプで、猪突猛進な一面があります。
しかし、その純粋さと仲間思いの人柄が、多くの人々を惹きつけていくのです。
その後、物語が進むにつれ、信は「飛信隊(ひしんたい)」という部隊の隊長となります。
そして、次々と功績を重ね、着実に大将軍への道を歩んでいくのです。
なお、史実でも「李信」という武将は実在しています。
ただし、キングダムで描かれている出自や詳細なエピソードは、作者の創作によるものです。
嬴政(えいせい)- 後の始皇帝
嬴政は、秦国の第31代王であり、後に中国史上初の皇帝「始皇帝」となる人物として描かれています。
キングダムの物語開始時、嬴政はわずか13歳で即位しました。
しかし、彼は若くして天性のカリスマ性と聡明さを持ち合わせています。
そして、彼の夢は戦乱の世を終わらせ、中華を統一することです。
そのためには、どんな困難も乗り越える覚悟を持っています。
その後、嬴政は信と運命的な出会いを果たします。
最初は、王と下僕という立場でしたが、共に歩んでいくにつれて、二人は固い絆で結ばれていくのです。
ちなみに、容姿端麗で頭脳明晰な嬴政ですが、時に冷酷な決断も下します。
しかし、それは全て中華統一という大きな目標のためだったのです。
羌瘣(きょうかい)- 飛信隊副将
羌瘣は、伝説の刺客一族「蚩尤(しゆう)」の末裔です。
史実では男性として記録されていますが、キングダムでは女性として描かれています。
そして、キングダムの初登場時、羌瘣は復讐のために生きていました。
しかし、信や飛信隊の仲間たちと出会い、徐々に心を開いていきます。
また、剣技は作中でもトップクラスの強さを誇り、頭脳明晰で戦略立案も得意です。
そのため、飛信隊では副将兼参謀という重要な役割を担っています。
ちなみに、羌瘣は普段無口でクールな性格ですが、実は仲間思いで優しい一面も。
特に、信に対しては、特別な感情を抱いていることが分かりますね。
信との掛け合いや、二人の信頼関係の深まりは、キングダムの見どころの一つです。



三者三様の背景を持ちながら、それぞれが大きな夢を抱き、支え合う姿が感動を呼びます。特に信と嬴政の「下僕と王」という立場を超えた友情は、作品の大きな魅力と言えますね。
キングダムのあらすじ【物語の始まり】


運命の出会い – 王宮クーデター編
下僕として暮らす信と漂は、大将軍を夢見て日々剣の稽古を続けていました。
そんなある日、大臣の昌文君(しょうぶんくん)が、若き秦王・嬴政に瓜二つの漂を発見し王宮へ。
そして、漂は嬴政の影武者となりました。
しかし、王の異母弟・成蟜(せいきょう)がクーデターを起こし、漂は深手を負って信の元へ戻ります。
その際、漂はとある地図を持っており、信はその地図に導かれて本物の嬴政と出会うのです。
王座奪還 – 山の民編
成蟜の追っ手から逃れる嬴政と行動をともにした信は、最初は反発していました。
ただ、嬴政の中華統一への熱い想いを聞き、信は漂の意志を継いで協力を決意します。
しかし、王座奪還には成蟜に対抗するための兵力が必要でした。
そこで、嬴政は数百年交流のなかった「山の民」の王・楊端和(ようたんわ)に協力を求めます。
この時、嬴政の必死の説得が実り、山の民の力を借りて王宮へ攻め込み、クーデターを鎮圧しました。
こうして、嬴政は王座を取り戻し、信は初陣を飾ったんですね。
大将軍への第一歩
嬴政の王座奪還後、信は正式に秦国の兵士となります。
そして、初めての戦場で厳しさを知りながらも、持ち前の勇気で功績を重ねていきました。
ちなみに、この時期、後に飛信隊の中核となる尾平(びへい)や田有(でんゆう)らと出会います。
その後、信の名は徐々に軍内で知られるようになり、大きな戦いへと巻き込まれていくのです。



物語序盤から、信の真っ直ぐな性格と政のカリスマ性が際立ちます。二人の出会いが偶然ではなく必然だったことが、後の展開で明らかになる構成が実に見事ですね。
キングダムのあらすじ【飛躍編】
魏との戦い – 初の大戦
信が秦の兵士となって間もなく、秦国は魏国との大規模な戦争に突入します。
そして、この戦いで信は、後の相棒となる羌瘣と出会いました。
また、ここで秦国の伝説とも言える大将軍・王騎(おうき)も登場します。
大将軍王騎の圧倒的な強さは、信に大きな影響を与えました。
それと、戦場での経験を通じ、信は力任せではなく戦略の重要性も学んでいきます。
この活躍により、信の名は秦国全体に知られるようになったんですね。
合従軍との戦い
秦国の勢力拡大に危機感を抱いた六国が、趙の天才軍師・李牧(りぼく)の呼びかけで大連合軍を結成。
その結果、総勢54万という「合従軍(がっしょうぐん)」が秦国へ攻め込んだのです。
これに対する秦軍は、わずか30万程度、まさに存亡の危機でした。
そのため、信も最前線で必死に戦います。
この戦いで、多くの犠牲を出しながらも粘り強く抵抗し、信は驚異的な活躍で敵の重要拠点を攻略しました。
そして、最終的に秦国は合従軍を退け、中華統一への道が大きく開かれたのです。
飛信隊の結成と発展
合従軍との戦いでの功績が認められ、信は独立部隊を持つことが許されます。
これが、かの有名な「飛信隊」誕生の瞬間でした。
そして、この飛信隊には、副将の羌瘣、軍師の河了貂(かりょうてん)ら、個性豊かな仲間たちが集まります。
この飛信隊で、信は隊長として部下を率いる立場となり、徐々にリーダーの資質を開花させていきました。
その後、飛信隊は困難な状況でこそ真価を発揮する部隊として知られ、次々と功績を重ねて秦軍屈指の精鋭部隊へと成長するのです。



この時期、信は単なる猪突猛進型から、仲間を率いる将としての資質を開花させます。羌瘣や河了貂ら仲間の存在が、信の成長を支えていることが分かりますね。
キングダムのあらすじ【中華統一への道】


趙との激戦
秦国の中華統一において、最大の障壁となったのが趙国です。
天才軍師・李牧が率いる趙国は、何度も秦軍を苦しめました。
そこで、秦国は意を決して趙国への大規模侵攻を開始します。
信と飛信隊も最前線で戦い、激しい攻防戦の中で多くの仲間を失いました。
ただ、こうした経験が信をさらに成長させ、その後信は念願の「将軍」へ昇格します。
ちなみに、趙国との戦いは長期化することになります。
しかし、秦軍は勝ち負けを繰り返しながらも着実に領土を広げていったのです。
秦国内部の権力闘争
一方、秦国内部でも大きな動きがありました。
嬴政と、実質的に秦国を支配していた丞相・呂不韋(りょふい)との権力闘争です。
さらに、嬴政の母の愛人・嫪毐(ろうあい)が反乱を起こす事件も発生しました。
しかし、さすがは後の始皇帝、嬴政は冷静に事態を収拾し、呂不韋の影響力を排除して真の王権を確立します。
これにより、嬴政は名実ともに秦国の絶対的支配者となり、中華統一への体制が整ったのです。
各国への侵攻(現在進行中)
趙国との戦いに決着をつけた後、秦国は他国への侵攻を加速させます。
韓国、魏国、楚国など、次々と攻略していくのです。
そして、信も将軍として各地で活躍し、念願の「大将軍」の座がもう目の前に迫っています。
ちなみに、史実では紀元前221年に嬴政は中華統一を成し遂げ、「始皇帝」と名乗りました。
キングダムの物語も、このクライマックスへ向けて進んでいます。
また、作品は現在も連載中であり、最終章へ向けて盛り上がりを見せているのです。



史実では紀元前221年に嬴政により中華統一が実現します。作品はその過程を丁寧に描き、一つ一つの戦いに重みを持たせていますね。クライマックスへ向けた盛り上がりが続きますよ。
キングダムを楽しむためのポイント
史実とフィクションの見分け方
キングダムは史実を基にしていますが、全てが事実というわけではありません。
ここでは、史実とフィクションの違いを整理してみますね。
【史実】
- 始皇帝(嬴政)による中華統一
- 主要な戦争(長平の戦い、合従軍の攻撃など)
- 実在した武将(王翦、蒙恬、李牧など)
- 戦国七雄の存在と各国の興亡
【フィクション】
- 信の出自や詳細な生い立ち
- 多くのエピソードや人間関係
- 一部のキャラクターの性別や性格設定
- 戦いの詳細な描写や展開
【注意点】
- 羌瘣は史実では男性だが、作品では女性として描かれています
- 信(李信)は実在したが、下僕出身という設定は創作です
- 多くの会話や心理描写は、創作によるものです
【楽しみ方】
- 史実を調べながら読むと、より深く楽しめます
- フィクション部分も、史実の雰囲気を損なわない作りです
- 歴史の流れは史実に沿っているため、結末も予想できます
アニメ・映画との違い
キングダムは、漫画・アニメ・実写映画と、複数のメディアで展開されており、それぞれに特徴があります。
まず、漫画が最も詳細なストーリーを描いていますね。
原作として、最新の展開まで読むことができ、現在も連載中です。
次にアニメは、第6シリーズまで制作が決定しており、2025年10月からNHK総合で放送開始です。
アニメでは、漫画の主要エピソードを、映像と音楽で楽しむことが出来ます。
そして、実写映画は、第4作まで公開されました。
山﨑賢人さんが主演で、迫力あるアクションシーンが魅力です。
ただし、映画は時間の制約があるため、ストーリーは簡略化されています。
このように、それぞれのメディアには、異なる魅力があります。
漫画で細部を楽しみ、アニメで動きを堪能し、映画で臨場感を味わう。
このように、自分の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。



キングダムは様々な楽しみ方ができる作品です。自分のペースで、好きなメディアから触れることで、より深くこの壮大な物語の世界に浸ることができるでしょう。
まとめ
ここまで、漫画「キングダム」のあらすじを詳しく解説してきました。
ここで、最後に重要なポイントをまとめておきますね。
キングダムは、下僕出身の信が大将軍を目指す物語です。
そして、若き秦王・嬴政が中華統一を成し遂げるまでの壮大なストーリーでもあります。
また、キングダムでは史実を基にしながらも、魅力的なキャラクターたちの人間ドラマが描かれています。
そのため、戦略的な戦いの描写と、熱い友情や絆の物語が融合した作品なのです。
それと、現在も連載中であり、クライマックスへ向けて盛り上がりを見せています。
信の大将軍への道、そして嬴政の中華統一。
この二つの夢が実現する瞬間が、もうすぐそこまで来ていますよ。
さあ、あなたもキングダムの世界へ、飛び込んでみませんか?



キングダムは、史実に沿って物語は進行していますが、創作部分も多くそれが読者の心を掴んでいます。歴史好きな人は、是非キングダムを読んでみて下さいね。
